しな布を織る日が来るなんて。


指をくわえて眺めつつ、そしてこの村の一人前の女と認められる要の仕事、それは「機織り」。

熟練のババがたしか今は織れないし、ぶっちぎって絶滅危惧文化になってしまっています。

協力隊の任期3年も満了したことだし、「いやいや、だったらやれば良いじゃん?」

って思うでしょう。やってます。

でも正直、両手放しでしな織りわーい!みたいな感じではなく、かなり切羽詰っている心持ちです。

 

誰も次世代がやってこなかったのは、やっていけないから。

人間国宝級のばあちゃんばかりで、本当にすごい村なのですが、今のままではどう考えてもこの文化が滅びる構造でして。

 

どうしてこんなになるまで放っておいた!?そして処置もしないのか?! とネグレクトっぷりに腹がたつけど、

私は単純に、人間国宝ばあちゃんたちが生きてるうちに、とにかく覚えられることは精一杯引き継ごうと思います。

一滴も逃したくない。(でもたまには休みたい)

本当にありがたいことに、村のばあちゃんがたは一滴も残さない意気込みで教えてくれる。下ネタ交えてね。

 

だから、できるかぎり温泉とかラーメン屋巡りとか連れて行きたい。

そんで、早く一人前になって、病院の待合室とかで、おかしな弟子を育てたことを自慢話にしてもらいたい。

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