羽越しな布は、日本三大古代布(芭蕉布、葛布、しな布)の一つで、シナノキの樹皮から布をつくるという特異な織物です。
素朴で上品な風合いは、まるで山がそのまま布になったかのよう。
国指定の伝統的工芸品として名を連ねておりますが、全て手作業かつ素材から自ら調達するハードルの高さ、高齢化、時代の変化などにより、現代において大変貴重な伝統文化となっています。
16軒42名の小さな村・山熊田に嫁ぎ、姑さんにシナノキの皮剥ぎから教えてもらった羽越しな布の糸づくりから始まり、
姑さんの妹には機織りの基礎を教えてもらい、今では自分の工房を構えてしな布を作っています。
2022年からは山熊田のしな布作りの伝統を絶やさぬよう、仲間を一人でも増やせたらと育成や振興にも取り組んでいます。
羽越しな布作家 大滝ジュンコ
2021 日本民藝館展 新作工藝公募展 入選・準入選
2022 三井ゴールデン匠賞 ファイナリスト選出
全国伝統的工芸品公募展 入選
2019 山の織 雪の色 タクミクラフト企画(東京自由が丘 IN Gallery)
自然布 浮かびあがる、人のいとなみ展 宵衣堂企画(北鎌倉古民家ミュージアム)