朝から黙々とそばを打ちまくる男性陣。みんなプロ集団並みの手つき目つき。かっこいいすね!
台所では、ごっつぉ(ご馳走)作り。
全然関係ないけど、「つぉ」がキーボードで変換で打てない…、と調べたら「tso」でした。うぐぐ。大人の階段登った。
女性陣総出で、油揚げに、こんにゃくに、人参に、長葱に…と刻みまくり。
そのほかにもゼンマイや青豆や、芋から作ったこんにゃくとか、ここまで事前に仕込んでくれた恵子さんミイ子さん、すごい!
さらに!小俣屋名物、悶絶必至の激ウマ胡麻豆腐!!!
鍋底を焦がさないように、一方行にぐるぐるぐるぐる。ひたすらぐるぐる。本葛だよ。
固まりだしたら超重い!上腕二頭筋乳酸大量分泌です。
腕、腕が~、いたたたた。
しかし!熱々のうちに、おちょこへ。
手際の悪さは命取り!熱々のうちに、でも丁寧に盛りまくる!
力仕事は女性陣だけじゃないです。
今日のご馳走の仕込みがひと段落して、そば打ちルームにお邪魔すると、
「力ありそうだから、やってみる?」
と、そば打ちのお手伝いさせていただきました!うほっ!
十割そばは難しい、いやいや、大事な部分を押さえてたら失敗なんてしないよ、とか、
山形に住んでいた頃から散々聞いていたのですが、百聞は一見に如かず!
しかも今回は目の前に、何故か腕前プロ並みの先生方しかいない!!!
強気です。(←虎の衣を借りてます)
■10割そばの材料
そば粉…1kg
熱湯 …500cc
水 …150cc弱
■そば打ちに必要な道具
・大きなボウル
・計量カップ 大、小 2種
・計り
・清潔な布巾
・そば打ち台
・麺棒
・包丁
・取手付きの板
・大根(あれば)
1、まず、ボールの中でそば粉を平らにして、熱湯を満遍なく注ぎます。熱いうちに全体に行き渡るよう、手早くほぐし混ぜます。火傷に注意!
2、湯が行き渡り、全体がパラパラになったら、軽くふわっとまとめて布巾をかけ、5分間放置。蒸らします。
3、5分経ったら、パラパラの生地を平らに広げ、水を回し入れます。水は少し残しておく程度。生地の固さを伺いながら、後から少しづつ追加します。少しの水の差で全然仕上がりが変わるので、慎重に。
4、握りながら、生地をまとめていきます。ボールに付いたそば粉などを上手にからめとりながら、まとめていきます。ボールにこびりつくようなら、下手っぴ。
5、固まりになってきたら、空気を抜くように体重をかけてこねます。陶芸でいう「菊練り」のあんばい。
6、練るうちにだんだん生地が柔らかくなっていきます。なので、この柔化するのを見込んでの水加減を心がけます。
2つに分けて、だいたい500gづつ練ります。1つはビニール袋にいれておき、後で練ります。感触がツルツルできめ細やかになってきた頃が、捏ねる潮時。表面がツルツルな状態に丸めます。ちょっとでもシワがあると、伸ばしたときそこから割れていくので。
7、500gの玉を、ひび割れしないよう、ゆっくり少しづつ手のひらで押しつぶしていきます。
直径30cmくらいになったら、打ち粉をしながら麺棒で伸ばしていきます。四角く薄い1枚になるよう、対角線に打ち粉をし、角から棒に巻きつけ転がし伸ばし、回転させては角を巻き、を繰り返します。
8、程よく伸びたら、均一な厚さになるよう、生地を広げたままコロコロします。
シワになりそうだったら力を入れないで、そっと麺棒を何度か転がすと治ります。「鎚起銅器の絞り」と同じあんばい。
シワになって破けたら麺棒にくっつくので、多めに打ち粉をしてコロコロリカバー。隅っこだから耳で切り落ちるかもしれないし。
と、失敗をごまかすマル秘テクも伝授!
フフフ…。
と不穏にニヤけている頃、飾りる為のゴージャスなお花が到着!!!すごい!小俣の地面産だぞ!
ニヤけている場合じゃなかった!
なんと、今回はご予約分の150人分のお蕎麦を打つわけでした!!
すごいですね!150人ですぜ?
ビックリしました、この人気ぶり。
ちなみに、必要な道具で「大根」を入れたのは、そばを切るときの包丁がベタベタガサガサしてくるのですが、
それを大根でクリーニングすると、一発でツルツルになるんです。
一本丸のままサクッと包丁を入れ、キコキコと刃をスライドさせます。さすがジュージーな大根と先人の知恵。
こねてこねて捏ねまくり、夕方まで。捏ねる夢見そう。
でも、まんざらじゃないんです。
そばがそばになっていく。おもしろい!
小俣のみなさん、すごいな。毎年こんなお祭りをやってきたのか。
今日はみなさん、お疲れ様でした!翌日は本番、そば祭りだー!