他には、黒豆、昆布、たらの芽(でもまだ枝感満々、ビジュアルは生姜一片っぽい)、干し柿、栗、そして米。米!?
SMAPがNHKのど自慢に応募して予選通過してしまったくらい、大御所がちゃっかり仲間入りしてる感が否めない。
七草メンバーに、米。
お、おう。そうなんですか、そうなんですね。
そして、7日朝にいただくために、前日6日の夜に一つ行事がありまして。
何か呪文を唱えながら、おままごとみたいにまな板と包丁でトントンやるワンダー儀式。
この辺りで毎月24日だとか法事の時、主に女の役割として「念仏」という儀式を行うのですが、
山熊田の念仏は抑揚美しい牧歌みたいで、「なにそれ素敵!」と思ってその文言やメロディーを録音したりして教えてもらっていたときのこと。
そばにいた爺やが「どうせ覚えるなら縁起の良い歌のほうがいいぞ」と教えてくれたのが、この七草の呪文でした。
呪文の文言は、こう。
せんのみたたき
たらのみたたき
とうどうのとら
いなかのとりの
わたらぬさきの
せんのみたたき
(とんとんとん)
…ええと、全く意味がわからない。
虎?鳥??
七草なのに、やたらと肉食系の匂いがします。サムゲタン?
なので、ググったりここの環境や訛りを考慮したりして、スズキの行き着いた「こうじゃないかなー」という解釈は、
栓の身叩き(栓はトゲトゲの枝の木)
タラの身叩き(これもトゲトゲ枝)
唐土の虎(虎=鳥が訛った説あり)も
田舎の鳥も
渡らぬ前の
栓の身叩き
というわけで、唐土(大陸)に住む恐怖の怪鳥がこちら(日本)に飛んでこないように、
トゲトゲの木の棒バシバシ叩いて威嚇してるからな、来るなよ魔物!的な魔除け呪文だろう、と。
スケール感でかいっすね。対大陸仕様。
そして、一連のパフォーマンスの正解を知らないまま、まな板と包丁を木魚に見立て、トントンとリズミカルに上記の文句を唄えるというのをやらせてもらったのですが、変なラップみたいになっちゃって、どうも気恥ずかしい。
「本当にこれ、合ってる?」と不安になって爺やにお手本を見せてもらったら、
実は、リズム関係なく高速で唱えるものだったらしい。まじかー。なるほどー。
具を実際に切るのではなく、隅に具を乗せたまな板の空き地で包丁の背をトントンやるそうです。
各家々や地域で絶対違うんだろうなあ。家の流儀がニッチ過ぎる可能性は大です。
トントントン。
そして今朝も呪文を唱えて、朝にこの七草が入ったおかゆをいただきました。
皆さんもこの一年、無病息災でありますように。
トントントン。