夏に種まきしてから、
時の流れに実を任せ、だから美味しいそばになってね、と80日経ちまして収穫期を迎えました。
チープな替え歌すみません!さすがに朝晩寒くなってきたわけで、
晴れた朝でも夜露がドバッと降ってます。
朝からお母さんがたは、
みんなのお昼ご飯の準備をしてくれてます。秋だなあ、キク菊!
公民館にやわやわと集合。ポカポカ。
「いい天気でよかったですねー」「んだー」
さてさて、今日の日程をみんなで確認して、いよいよ畑にレッツゴー!
畑に着くと、ポカポカなのにビショビショの蕎麦。夜露ってば~。
日向の乾いたあたりからガンガン攻めます。
条件反射みたいに刈り始めたレディたちの手際の良さ。
体に染み付いた身のこなしが羨ましいっす。
ってか、え?! 手刈りっすか?????
浅く張っている根っこを抜かないように刈ります。土が混ざるから。
抜かないよう刈るコツは、鎌を引くのではなく、蕎麦を向こう側へ押すようにするといいと聞いて、実践。
おお、本当に根っこくっ付いてこない。あはは、楽しい!
刈る人の後ろにブルーシートを敷いて、刈った蕎麦を乗っけては、引きずりながら蕎麦刈り隊が前進します。
なるほどなー。この方法、楽チンだ。
そうこうしているうちに、
ドス、ドス、ドス。
だ、脱穀も手で?!っていうか、棒で?!?!?!
うっほー、マジすか!
この棒、2股だけど「ミツマタ」っていう名前だそうです。
しかしこのあたりの地域、股(俣)が好きだなー。
小俣(古くは小股)、山熊田(語源「山小俣」説)、木野俣(山超えた山形県の地名)、田麦俣(出羽三山宿場)、(二ノ俣・三ノ俣(県境の地名)などなど、マタ三昧。
下ネタ言いたいけど我慢した私はえらい。
さてさて、刈りまくりアワーは続きます。
見づらいんですけど、この千代和さんの傘には「安全」と書いてあります。
安全に午前の作業は終了し、
待ってました!!!お昼ごはーん!!!!!腹ペコっす。
うわあああ。けんさ焼きだあああ。よだれがあああ。
今年の初物、焼畑のカブ漬けも登場だ!豚汁が果てしなく美味い!菊と菜っ葉の胡麻和え!
たくさん働いて、たくさん食べて、たくさんゆっくりする。
わかりやすく「人の道」みたいな時間が気持ちいいです。
よーし、午後もがんばるぞー。
かる刈る刈りまくる。
脱穀するときには、穂先を丸めて折って叩くと無駄なくきれいに実が落ちるそうです。
きれいだなあー。当たり前ですけど、蕎麦って「種」なんですね。
一通り刈り終え、みんな総出でニ股ドスドスしているころ、
人類の発明品「唐箕(とうみ)」登場!!!
ぐるぐる回すと、ゴミとか葉っぱとかが風で吹っ飛ばされる仕組み。
ゴゴゴゴゴー!ブワワワワー!
T.M.レヴォリューションなメカだぜーっ!!!
すごい!すごいぞ先人の知恵!!!
ここでも土が入るのを避ける為、唐箕ステージは土足厳禁。
しかし、みんなでやる作業は、大変なほどおもしろいです!
はー、おもしろかった。
お蕎麦の実はその後、陽の当たる白いテラス(←無理矢理ラブロマンスを意識)で乾かします。
水分量が20%以上あるこれを、
そばがらを外す(脱稃)まで1週間ほど、毎日熊手でかき混ぜます。
あなたの蕎麦になるために。
あ、小俣宿のそばまつりは、11月15日(日)11時から、小俣集落センターでやりますよ。
全部手刈りのこのお蕎麦、食べましょう。
お一人1000円、限定100名、要予約!(~11/6まで予約受付)だそうです。
お申込み・お問い合わせは、佐藤庄平さん(0254-76-2034)へ、よろしくお願いします。
毎年かなりの大人気だそうですので、来られたい方はお早めにお問い合わせを~。