タフな村【大代】前編


「朝から草なぎして、昼から運動会して、そのあと公民館で飲み会だから、よろしく頼みます」
っていう山北地区大代という集落からのお誘いスケジュールを聞いて衝撃!
1日にいろいろ詰め込みすぎってば…。


よーし!覚悟して参りました。
よろしくお願いします!!!(朝7時半)

大代という集落は、山間ですが田んぼなど平地が多めでのびのびと開けている印象の、こじんまりとした里です。
春には水芭蕉が咲き誇り、カタクリが咲き誇り、一本道に沿って家々が薪や納屋と共に並んでいる、何の変哲もないような里ですが、今や、この日本の原風景のような暮らしが息づいている地域こそ、希少になってきているのではないでしょうか。

なぜか、やたらとホッとする村です。

 

その景色を保つべく、

ばばん!

出ました!展示コーナーかと見紛う、草刈機の面々!
いよいよですね!さあ出発ですね!!!

で、どこの草刈りを? 道沿いですか?

ある意味、道!
雷(いかづち)という集落の下から、水路端の草刈り4km。
よ ん き ろ め ー と る ?!
そこを3チームに分かれて手分けして、草刈りまくり!
一人の重みがすごいです。

草刈り機係りがあらかた薙いで、手鎌係りは水路に入って、水路に落ちた草木をすくっては投げ、刈り残しを刈っていきます。
腰やばいー。田植えを思い出すー。

 

うぐぐーっと腰をあげたら、

「ほらほら、イチゴ」って渡された木苺、宝石みたいだなー。あまずっぱ!

 

さすが昔からの水路、U字溝じゃない箇所もたくさん。昔の人、すごい。

生態系豊かです。イモリにヤゴにイモリにイモリに。

 


なんだか金平糖みたいでかわいい実。この草なんですか?って聞くと、「とんぼ草」ってこの辺りではいうそうです。
ヤゴがこの草を好んで羽化するらしく、子供の頃は明け方にこの草を探して羽化するのを見に来たとか。すごく綺麗だそうです。

 


私、虫とかかなり苦手なんですけど、この金色のシャレオツ蛹にはちょっとムラッときた。きれいだなー。なんの蝶々だろ?
後で調べたら、ツマグロヒョウモンぽいですね。
夏休みの宿題気分。

 

一通り終わって、集合場所の水芭蕉公園でヘトヘトで一服。

ポカリスエットがイオンサプライで最高っす!


さゆりばあちゃん、こんな草刈り作業にすら動じない元気っぷりです。
これがあの有名な「熟練の身のこなし術」か!?

 

第二ラウンドは、川だよ!

うわお!フォトジェニックで手作り感溢れる木の橋!!!

みなさん車で平気で渡るけど、ふわんフワン、揺れます。
ひゃー、怖っ!ちびりそう。そして痩せようと決意。

裏側が君が代末尾的!


この橋、山から木を切って持ってきて渡して作ったそうです。こんな立派な杉、すご杉。
山の男がたくましい理由が一目瞭然のお手製ブリッジです。
っていうか、川、きれいだなー。

 

背丈以上もある、壁みたいな萱や草を薙いでいきます。

草刈正雄っていうか、草彅剛って感じです。
私の人生で最も豪快な草刈りっす。

うおう!巨神兵!?

孤高のヒーローっぽさが半端ない!草刈機がマシンガンみたいだ。
かっこいいすね、じいちゃん!!!


こんな現場見ると、男手の頼もしさったらないです。
手鎌系女性陣、あらかた終わって橋の上。

この調和感、なんだろう、すごくいい。モデルさん並み。


疲れ知らず(でも本当は疲れているはず)なメチャメチャ明るい姐さんがた、いろいろ教えてくれてありがとうございました!!!

 

しかしまだまだ!
後半(午後)へ続く。

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