マキアート。


シャレオツにコーヒーでも飲みたい昼下がりですね。
デミカップに淹れた濃いエスプレッソにふわっとミルク入れて、鳥のさえずりなんか聞いてマッタリしてみたり、ねえ。
なーんて、そんなおしゃれカフェっぽい話じゃないです! すみません!!!


見よ!この強くたくましく美しいフォルムを!!!

さんぽくってば、道を走れば至る所に当たり前に置いてある「薪」なのですが、

こんなふうに。

あんまりあちこちに普通にあるもんで、
電柱とか縁石とか街路樹のように(それらもよくよく考えれば全て影ながら尽力された方々のおかげなのですが)、
いつの間にか「普通の景色」に思えておりました。

 

やっと冬が終わって、田植えも終わったけど、まだまだ朝晩は寒い日もありまして、
薪ストーブだってまだまだ活躍中だっていうのに、
次の冬の分の薪割りをやってるって聞いたので、ちょっと手伝おうかなーと「さんぽく生業の里」へ。
なんでこんな時期にやるんだろ。梅雨前の仕事なのかなー?

 

なーんて考えながら到着したら、派手!!! 派手に散らかってた!!!

三角木馬(!)みたいな薪割り機でメリメリメリと、既にあらかた割られていました。
そしてものすごい馬力をもってして、ガンガン積んでいく。

ひらがなの「つ」みたいに腰の曲がったレディだって超イケイケ!
足が悪ければ座ってガンガン。みんな無理ないよう、体と折り合いつけながら、どんどんガンガン積みまくる。
しかも猛烈なスピードで。もはや超人軍団にしか見えない。
私より積んでるエンジンでかいっす! 頭上がらないっす! 頑張りますっ!!!

テクニックだって、

端っこはこう、井の字に積んで強度を出したり、
列同士が支え合うように、細い支柱を挿していくのもなるほどの知恵。
その支柱は、屋根をのっけてロープで縛る手掛かりにもなる便利グッズ!超重要。
ころころ薪を左右に揺すぶって、しっくり薪同士を嵌めながら積んでいきます。
それが超高速で展開!!!

後半は、
山になってる薪を積む人の足元あたりまで放り投げる係、
積む人に薪を手渡す係、
積む係、
太い薪があったら割り直す係、などの職種がありまして。

「ど素人の私が積んで倒れると悪いから」と重要な積み作業を遠慮する私に、
「そしたら餅つかねばなんねえな!あはは!言ってる意味わかんねろ」と「つ」の腰のレディ。
…わかんねえっす。

なんでも、昔からこの辺りでは、積んだ薪が倒れたら、翌日お餅をつくんだそうです。

なんでだろう…。
「まあ、そんなに落ち込むなよ!餅でもつこうぜ!」と超いたわりのプラス思考ってことかな?
といわけで、大きな心のおかげさまで、お餅つかずに済みました。

 

水普請や道普請のときでも、雪下ろしのときもそうなんですが、重労働の後には男女分け隔てなく、お疲れ様飲み会があります。
みんなでやると、なんでもおもしろいな!
キツい作業ほど、おもしろい。
疲れた体をゴロゴロ寝転がせながら、飲む酒のうまさったら!(笑)

 

それからというもの、

はわわ~。美しいっすね!


なにこの情緒!佇まい最高☆ やりますね~、雑木でこのクオリティとは!


圧倒的!血液型はAですか?
そしてこれはインスタレーションですか?ランドスケープアートだって言われたら、素直に信じます。

という具合に、「薪アート」っていうか、薪フェチになっております。

 

そうなってくるともはや、
山道が、おもしろくておもしろくって。

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