1200歳のおばあちゃん 【小俣(おまた)】


村上市小俣には(にも)白山神社があります。


「この白山神社には古い杉があるんだぞ」と、小俣集落の総代さんに教えてもらったので行こうとしましたが、

道から神社は見えてるのに、入り口がどこだかわからない。

ええと、白山神社はあっちのはずで…。



この民家の生垣のはじっこのちょっとしたコンクリート…、これが参道なのかな?
ほんとかなあ…。いやいやそんなはずは…。ここ、行っていいのかな?
まあでも、書いてあるし、行ってみっか。

 

と、隠しきれない不安をダダ漏れにしながら進んでいったら、

​本当にあった!
うおー!なんでー!? 疑ってすみませーん!!!
っていうか杉、まさかの巨大さです。

でかいでかいでかい! かっこいい~っ! 見上げすぎて首痛い。

もはや抱きしめるなんて無謀レベルの巨木っぷり。胴回り13m40cmだそうです。

幹のうねりがマッスル。
はあ~。まったくすごい。恐れ入りました。

 

厳かです。気が引き締まります。先輩どうも初めまして。
しかし一人境内で、大声の感嘆詞を放ち続ける私の語彙力もどうなんだ。

そもそもこの村上市(旧山北町)小俣集落、山形との県境近く戊辰戦争にまつわる逸話が色濃い地なのですが、
もっと前の、村の起こりはこの大杉が拠りどころになったから、ともし言われても疑わないほど、堂々と厳かに立っています。
こんな素敵なランドマーク巨木があったら、そりゃ人びとが集いますよ!私も寄せられました!

御社のあるところには清水が湧いていたりするけど、実はありがたい清水があったから社が後に建つことも多いと聞いたことがあって、
「そういう順序で神社ってできるの?!」と驚いたことがありましたが、
ここの場合は水が豊かなで名水だらけの地域なので、逆に、やっぱりこの巨木ありきの集落のような感じがします。

 

それにしてもこのスケール感。木漏れ日がルネッサーンス!!!

ああ、ああもう。参道の先の小俣集落を見守ってる感がハンパない。

 

感激のお礼を言って村へ降りたら、区長さんがおられたので「あの杉、すごくかっこよかった!!!」と興奮して報告すると、「ああ、あの姥杉かー」と。

 

ええええええーっ!!!!!
あの御神木、女性だったんですか?!
1200歳、女性。

おお。

 

菊理姫由縁なら、不思議なわけでもないかもしれませんね。

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