雪の下からこんにちは。赤カブです。


ところで皆様、春ですね。

赤カブの花は黄色うふふふ。
で…、


ここ山北と山形県の庄内温海地区界隈は、ほぼ同じといっても過言ではない文化圏で、
コトやモノは同じで、それらを指す単語や言い方だけが違うってことが多いなあー、と感じています。
このあたりの地域では、採りきらなかったのか、採りきれなかったのか、
雪が溶けた山の焼畑に冬を越した赤カブ(温海カブ)が待機しておりまして、
(っていうか、「焼畑」を普通にやってることとかメチャクチャ突っ込みたいんですけど、後でそこは改めて書きます!)
春になって暖かくならないうちに収穫しないと芽吹いて悪くなってしまうそうです。
ということで、
とある春の日、
朝イチで収穫を終えたかあちゃん軍団が、軽トラにいっぱいカブ積んで山から帰って来た!
そして豪快にカブを洗い始めるのですが、手際の良さがすごい!!!

ザブザブごろごろザブザブごろごろ!!!
かあちゃんがたの手で撫でられまくった赤カブは、

フォトジェニックにビューティホー。
そうこうしていくうちに、
公民館の一間にブルーシートが敷かれ、
まな板やザルなどが並び、

あれよあれよと、一口大切りファクトリー。
ヘタを取って、凍みてたり悪くなっているところを容赦なくザクザク除きながら、
あっちでトントン、こっちでトントンと、パーカッションのライブさながら。

で、いつの間にか、

でっかい樽にいっぱいのカブ!しかも2樽!!
そこに三杯酢を入れたらば、

パア~っとピンクになったぞ!? 写真ぶれたのはビックリしたせいにします。(←いいわけ)
なぜかというと、「酢によって表面の色素(アントシアン)の分子構造が変化する…(Wikiより引用)」からです!
昔の人たちの知恵、すごいよなあ。
いつから知ってたんだろう、このイリュージョン…。
漬け上がれば、何から何まで超ピンク。キレイで美味いしどうしよう。
主に冬限定のこのお漬物ですので、春に食べられるのは珍しいのかもしれません。
豪雪の下でじっと冬を越えたカブは、おそらく糖度も増しているでしょうし。
かあちゃん軍団のファクトリーっぷりにも脱帽です。
その雪越しの赤カブで作った甘酢漬け、来月5月5日に小俣地区で行われる「日本国 山開き」で販売するそうです。
よかったね、皆さん♫
しかも毎年仕込んでいるそうですよ!
ここに来なくては買えないってのも、なんかいいですよね~。
しかしこの赤カブ文化、意外と深くて、例えば切り方にも集落ごと、家ごとで違うとか。
そんなニッチなレポートもそのうち書きまーす。

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